口内炎は歯医者で治療できる?
口内炎は歯医者で治療できる?
口内炎に関する疑問にお答えします!
食事中や会話をしている時などに訪れる、口内炎の痛みや不快感。
痛みが気になって、眠れない場合もありますよね。早く痛みから解放される方法はないか、と考えたことはありませんか?
実は、歯科クリニックで治療すると痛みが軽減されたり、自然治癒より早く治ることも多いのですが、口内炎で受診していいの?と迷われる方も少なくありません。
そこで、このコラムでは、皆さまが気になる口内炎の疑問にお答えしていきます。
1. 口内炎があなたの日常に与える影響
・日常生活での不便さ
口内炎は、その小さなサイズにもかかわらず、日常生活に大きな不便をもたらします。
食事の際に鋭い痛みが走ったり、会話中に不快感を感じたりすることも少なくありません。
特に辛いものや熱いものを食べるときには、痛みが増すことがあります。
また、口内炎が原因で口臭が発生することもあり、生活に影響を与える可能性もあります。
・口内炎の一般的な原因
口内炎の原因は多岐にわたりますが、最も一般的な原因の一つは物理的な刺激です。
硬い食べ物による咬傷や、歯ブラシの強い圧力などが挙げられます。
また、ストレスや栄養不足、ホルモンバランスの乱れ、アレルギー反応なども口内炎を引き起こす原因として知られています。
さらに、口内環境の悪化、特定の薬剤の副作用、あるいは潜在的な病気の兆候として現れることもあります。
2. 口内炎とは何か?
・口内炎の種類と症状
口内炎にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる症状を伴います。
最も一般的なのは「アフタ性口内炎」で、小さな白い痛みを伴う潰瘍が特徴です。
他にも「ヘルペス性口内炎」では発熱や倦怠感を伴う小さな水疱が見られ、感染性のある口内炎です。
さらに、栄養不足や全身疾患が原因で発生する「栄養性口内炎」もあります。
これらの種類によって治療法や予防策が異なるため、症状を正確に理解することが重要です。
・自宅でできるケア方法
口内炎の自宅でのケア方法として、まずは口内環境を清潔に保つことが大切です。
刺激の少ない歯磨き粉を使用し、刺激しないよう優しく歯を磨くように心掛けてください。
また、塩水でのうがいも効果的と言われています。
栄養バランスの良い食事を心がけ、ビタミンB群やC、鉄分を十分に摂取することも大切です。
ただし、これらのケア方法で改善が見られない場合、あるいは頻繁に口内炎が発生する場合には、歯科医師の診察を受けることをお勧めします。
3. 歯科医院での口内炎治療
・歯科医院での治療法の紹介
歯科医院では、口内炎の種類や原因に応じた専門的な治療が行われます。
「アフタ性口内炎」や「栄養性口内炎」の場合には、ステロイド外用剤(塗り薬)やレーザーでの治療になります。
歯科医院で直接塗布してもらうこともできますし、処方してご自身で塗布頂くこともできます。
薬局で薬を買うよりも、歯科医院で薬を処方してもらう方が保険適用により費用が安く済みます。
これにより、痛みの緩和と治癒過程の促進が期待できます。
また、レーザー治療をするという選択肢もあります。
レーザーを口内炎に照射すると、かさぶたのような膜が作られます。それによってレーザーを照射した直後から、口内炎に触れた時の痛みや不快感が軽減されます。
ただ、レーザーを当てたからといってすぐに治るわけではありません。
さらに、栄養不足やアレルギー反応が原因の場合、栄養指導や適切なアレルギー検査が行われることもあります。
「ヘルペス性口内炎」の場合は、ヘルペスに効く塗り薬や飲み薬を処方します。
また、症状が重い場合には、口内環境を改善するための洗浄や、必要に応じて抗生物質の処方がなされることもあります。
・専門家による治療の利点
歯科医院での治療の最大の利点は、個々の患者さまの状態に合わせた個別対応が可能であることです。
専門家による正確な診断と治療計画は、早期の回復を促し、再発の予防にも繋がります。
また、潜在的な全身疾患の早期発見にも役立つ場合があり、口内炎の治療が全体的な健康管理の一環となることも重要です。
4. 予防は可能?歯科医院での予防策
・定期的な検診の重要性
口内炎の予防には、定期的な歯科検診が非常に重要です。
定期的な検診により、口内環境が常に健康な状態に保たれ、口内炎の原因となる様々な問題(歯石の蓄積、歯肉炎、歯の咬み合わせの問題など)が早期に発見・治療されます。
また、専門家によるアドバイスを受けることで、日々の口腔ケアの質も向上します。
・口腔衛生の基本と予防策
口内炎の予防には、適切な口腔衛生の維持が不可欠です。
柔らかい歯ブラシを使用し、適切なブラッシング技術で歯を磨くことが重要です。定期的なフロス使用や、口腔内を清潔に保つための洗口液の使用も効果的です。
また、バランスの取れた栄養摂取、十分な水分摂取、ストレス管理も、口内炎予防において重要な要素です。
これらの予防策を実践することで、口内炎のリスクを減らし、健康な口内環境を保つことができます。
よくある質問と答え
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口内炎は自然に治りますか?
基本的には2週間くらいで治癒する事が多いです。ただ、口内炎と思っていても違う病気の事もありますし、治癒するまで不快な症状も続くので、一度歯科クリニックへの受診をお勧めします。
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口内炎は感染しますか?
口内炎自体は感染しませんが、ヘルペス性口内炎のように感染性のある疾患によって引き起こされる口内炎もあります。
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口内炎を早く治す方法はありますか?
正しい口腔衛生を保ち、塩水でのうがいや市販の口内炎用薬剤を使用することで、一部の症状は緩和される可能性があります。しかし、早期治療は専門家によるものが最も効果的です。
5.いつ歯科医院を訪れるべきか
- 痛みや不快感が気になる場合
- 口内炎が頻繁に再発する場合
- 口内炎が非常に大きい、または増えていく場合
- 食事や話すことに大きな支障をきたす場合
- その他の症状(発熱、倦怠感など)が伴う場合
これらの症状が見られる場合は、早めに歯科医院を訪れることをお勧めします。
6. 口内炎と上手に付き合うために
・継続的なケアの重要性
口内炎と上手に付き合うためには、日々の継続的なケアが非常に重要です。
定期的な口腔衛生の実践、バランスの取れた食生活、十分な水分摂取、ストレスの管理などが、口内炎の発生を抑えるための鍵となります。
また、早期発見と早期治療が、症状の悪化を防ぎ、より快適な日常生活を送るためには不可欠です。
・歯科医院との連携の利点
定期的な歯科検診により、口内炎だけでなく、その他の口腔内の問題も早期に発見することが可能です。
歯科医師は、口内炎の原因となる潜在的な問題(歯肉病、咬み合わせの問題、栄養不足など)を特定し、適切な治療や予防策を提供します。また、口腔内の健康状態が全身の健康に影響を及ぼすこともあるため、歯科医師との定期的な連携は全体的な健康管理にも寄与します。
7. さいごに
口内炎についてご説明してきましたが、口内炎の痛みや不快感が強い場合は、迷わず歯科クリニックに受診することをおすすめします。
当院では、レーザー治療もしておりますので直ぐに痛みを軽減することが可能です。塗り薬についても、当院は院内処方ですのでお会計の際にすぐにお出しできます。
当院は年末年始を除いて年中無休ですので、早めに受診頂くことができます。まずはホームページのWEB予約からご予約の空き情報をご確認くださいね。
痛みや不快感を我慢せずに、いつでもお気軽にご相談ください!