こんにちは、クローバー歯科クリニックです
キシリトールに虫歯予防効果があることはよく知られていますが、
さてどのような働きがあるのでしょうか?
キシリトールってそもそも何?
って思ってる方も多いと思うので今回はキシリトールについて
おはなしさせていただければと思います(*・∀・*)ノ
キシリトールは自然界に存在する天然の5炭糖の糖アルコールです。
多くの果実や野菜の中に含まれ、また人体でも作られます。
工業的には樺の木やその他の樫木のキシラン・ヘミセルロースを原料として作られます。
すべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同等の甘味度です
キシリトールは、溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。
そのため、ミントの味によく合うことから、キシリトールを使ったお菓子には、
ミント味が多く見られます
また、果物の味をより新鮮にする効果や、苦味を消す効果もあります
さらに、冷却効果があることから、布地に応用した夏用の肌着や寝具、
そして化粧品も市場に出ています
糖アルコールとは、、、?
糖アルコールの3つの特徴
★熱・酸・アルカリに強い
安定性が高く、加熱による褐変反応や、アミノ酸、タンパク質とのメイラード反応の原因になりません。
★微生物の栄養源になりにくい
微生物の栄養源になりにくく、菌が繁殖しにくいため、品質保持に貢献します。
また、虫歯の原因になりにくい素材です。
★消化吸収されにくい
人の消化酵素で消化されにくく、吸収されにくいため、低カロリーです。
また、血糖値やインシュリンレベルにも影響しません。
キシリトールを始めとする糖アルコールは、むし歯の原因になりません
糖アルコールからは、口の中で歯を溶かすほどの酸は作られないからです。
ソルビトールやマルチトールからは、少量ですが歯垢(プラーク)中で酸ができますが、
キシリトールからは酸は全くできません。
また、キシリトールの方が甘みが強いので、その甘味により唾液も出やすくなります。
酸を作ること、そして、唾液の分泌を刺激して酸を中和することが
キシリトールがむし歯の原因にならない理由です
むし歯を防ぐ甘味料
キシリトールには、「むし歯の発生や進行を防ぐ」という、他の糖アルコールにはない
特徴的な効果があります。
キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上口の中に入れると、
むし歯の原因となる歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の再石灰化を促し、
歯を固くします。
さらに、キシリトールには、むし歯の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きも
持っています。
このような働きは、他の甘味料には見られない、キシリトールだけの効果です
お口が寂しいときには、キシリトール配合のガムやタブレットを食べておいしく虫歯予防しましょう
キシリトールガムはキシリトール含有量が50パーセントのものをよく見かけますが
値段は少し高くても含有量90パーセント以上の物の方が効果があるので試してみてください
日々のケアで健康な歯を保ちましょう
投稿者: